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ボストンマラソン 4月

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新作小説が話題の村上春樹さんは20年ほど前、米国ボストン近郊に住んでいた。

長距離走に親しんできた作家をとりこにしたのは毎春のボストンマラソンだ。

まだ、12月なのに「まるで大事なデートの前日の午後みたいにそわそわして・・・・・」と、当時のエッセーにある。

19世紀末に始まり、市民ランナーをかくも高ぶらせてやまぬ祭典は今年で117回目。参加者は世界中から2万3千人余にのぼり。そんな歴史のあるスポーツイベントを狙った爆弾テロが起きた。

12年前の「9.11」のあと、全力でテロを封じ込めてきた米国の衝撃は大きい。

もちろん、日本にとってもこれは眼前の危機である。犠牲者の中には、父親に声援を送っていた少年もいるという。どんなテロに憎むべき行為ではあるけれど、市民参加型スポーツの開放性を逆手にとった卑劣さは悪魔の作業というほかない。犯人はボストンに牙をむいただけでなく、安全を前提に成り立つさまざまなイベントを震え上がらせてほくそ笑んでいようか。

惨事は号砲の役4時間後に起きた。人々がまだまだ走っている時間だ。市民がオレンジや水を差し出し、大声を張り上げる光景に触れて、村上さんは胸を熱くする。「町全体がこれくらい一体になって、ランナーを盛り上げてくれるレースは他にない」。

犯人を挙げて、その伝統と善き社会を守らなければならない。